歯科

韓国の歯医者・歯科ガイド
日本から受診する前に知っておきたいこと

ホワイトニングや審美歯科、かみ合わせの相談を目的に、韓国の歯医者での受診を考える方が増えています。ただ、歯の治療は内容によって来院回数が大きく違い、帰国後のメンテナンスも日本で続くことになります。受診を決める前に確認しておきたい点をまとめました。

要点
  • 何を受けられる? ホワイトニング・歯石除去のように1回で受けやすい治療から、セラミックのように複数回の来院が必要な治療まであります。
  • 注意点は? 日本の公的保険は使えず、帰国後の調整は日本の歯科医院で受けることになります。記録の受け取りが大切です。
  • サポートは? 開咬などのかみ合わせは新村エリアの提携歯科でご相談いただけます。その他の治療は受診先の候補探し・予約・通訳をお手伝いします。費用はご相談時にご案内します。

韓国の歯科では、どんな治療が短期滞在に向いていますか?

日本から数日の滞在で受けやすいのは、1回の来院で完了しやすい治療です。反対に、骨とインプラントがなじむのを待つ期間が必要な治療や、歯を少しずつ動かす矯正は、何度も通う必要があるため短期の旅行とは相性がよくありません。

歯科治療ごとの来院回数と短期滞在との相性の目安 来院回数の目安と、短期滞在との相性 ホワイトニング1回〜(医師判断) 歯石除去1回が中心 セラミック複数回 インプラント 矯正 数か月にわたる通院 長期の通院と経過観察
治療ごとの来院回数の一般的な目安です。実際の回数は口の中の状態と歯科医師の判断で決まります。
治療の種類と滞在の考え方(一般的な目安)
治療内容滞在の考え方
ホワイトニング薬剤で歯の内側の色素を分解し、歯を白く見せる1回の来院で受けられることが多い。しみる症状が出ることがある
歯石除去(クリーニング)歯の表面や歯ぐきの境目の歯石・着色を取り除く1回で受けやすい。ホワイトニングの前に行うこともある
セラミック・ラミネートベニア歯を削って白い被せ物や薄いシェルを装着する型取り・仮歯・装着で複数回。帰国便までの余裕が必要
開咬(オープンバイト)の相談前歯がかみ合わない原因を調べ、矯正・装置などの方針を決める診断と方針の相談は短期でも可能。治療は長期のため帰国後の通院計画が必要
歯ぎしり・いびきのマウスピース型取りをして、一人ひとりに合わせた口腔内装置を作る型取りと装着・調整で複数回。帰国後の調整方法も相談
インプラントあごの骨に人工の歯根を埋め、上に歯を装着する骨となじむ期間があり、数か月にわたる通院が一般的
矯正(マウスピース含む)歯並びを少しずつ動かす長期の通院と経過観察が前提。短期滞在には不向き

日本の歯医者と比べて、受診の仕組みで何が違いますか?

いちばん大きな違いは保険です。韓国の医療機関では日本の健康保険証は使えず、受診時は全額自費となります。帰国後に申請する海外療養費制度は、日本で保険診療として認められている治療が対象のため、ホワイトニングやセラミックのような審美目的の治療は対象になりません。

次に歯の呼び方です。韓国では歯の位置を「16」「21」のような2桁の番号で表すFDI方式が広く使われています。日本の歯科でよく聞く「右上の6番」と同じ歯でも表記が違うため、説明を受けるときは鏡やレントゲンで部位を指し示してもらうと誤解を防げます。

そして記録の受け取りです。旅行先での治療は、その後の点検や修理を日本の歯科医院にお願いすることになります。どんな材料で、どの歯に、何をしたのかが分からないと、日本側でも判断が難しくなります。

受診先を選ぶとき、何を確かめればいいですか?

  • 治療前に歯科医師が口の中を診て、レントゲンなどで状態を確認してくれるか
  • 治療の選択肢ごとに、メリットだけでなく削る量・しみる症状・やり直しの可能性まで説明があるか
  • 来院回数と各回の所要時間を、帰国便に合わせて具体的に示してくれるか
  • 使用する材料の名前と、治療記録・レントゲンのコピーを受け取れるか
  • 装着後の不具合について、保証の条件を書面で確認できるか
  • 通訳がいない場合でも、同意書の内容を理解できる形で説明を受けられるか

広告やSNSで目にする「ランキング」は、掲載料によって並びが決まっている場合もあります。名前より、上の項目に具体的に答えてくれるかどうかで比べるのが確実です。

受診までの準備はどう進めますか?

  1. ご相談

    気になっている歯と、希望する治療・時期・滞在日数をお知らせください。日本の歯科での診断内容があれば一緒にお知らせください。

  2. 情報の整理

    現在の治療中の歯、かぶせ物の有無、服用中のお薬などを日本語で整理します。お手元にレントゲンがあれば役立ちます。

  3. 受診先の候補と予約

    ご希望に合わせて受診先の候補探しと予約をご相談いただけます。来院回数を確認し、旅程を組みます。

  4. 当日の受診

    日本語コーディネーターが同行し、歯科医師の説明や同意書の内容を通訳します。

  5. 帰国後

    受け取った記録をもとに、日本のかかりつけの歯科医院で点検を続けていただきます。

受診のご相談はお問い合わせフォームからお送りください。

かみ合わせの相談ができる提携歯科はありますか?

開咬(オープンバイト)や歯ぎしりなど、かみ合わせと顎関節に関わるご相談は、開咬・歯ぎしり・睡眠時無呼吸の口腔内装置に関する特許をもつ歯科医師が在籍する提携歯科(ソウル・新村エリア)でお受けしています。新村は江南から漢江を挟んだ北西側のエリアで、旅程では送迎でご案内します。診断と治療方針は、歯科医師が検査を行ったうえで決めます。

歯科の治療内容・回数・可否は、受診先の歯科医師が診察のうえで判断します。治療結果をお約束するものではありません。

かみ合わせ(不正咬合)について知りたいときは?

前歯が深くかみ込む、下の歯が前に出る、前歯が閉じないなど、かみ合わせの種類ごとの原因と大人の治療の選択肢は不正咬合ガイドにまとめています。

このカテゴリの解説ページは順次公開していきます。

歯科の解説ページ

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韓国の歯科受診のよくある質問

韓国の歯医者で日本の健康保険は使えますか?

日本の公的医療保険をそのまま窓口で使うことはできず、受診時は自費でのお支払いになります。海外療養費制度は、日本国内で保険診療として認められる治療が対象で、ホワイトニングや審美目的の治療は対象外です。詳しくはご加入の保険者にご確認ください。

歯科の提携先はありますか?

開咬・歯ぎしり・睡眠時無呼吸の口腔内装置に関する特許をもつ歯科医師が在籍する提携歯科(ソウル・新村エリア)があり、かみ合わせのご相談をお受けしています。ホワイトニングや審美歯科などは、ご希望の治療・時期・滞在日数をうかがい、受診先の候補探しと予約、当日の通訳をお手伝いします。

何日あれば治療できますか?

治療の種類で大きく変わります。ホワイトニングや歯石除去は1回の来院で受けられることが多い一方、セラミックの被せ物は型取りから装着まで複数回の来院が必要です。最終的な回数は歯科医師が口の中を診て判断します。

帰国後に痛みや不具合が出たらどうなりますか?

まずは日本のかかりつけの歯科医院にご相談いただくことになります。そのときに困らないよう、治療内容・使用した材料・レントゲンなどの記録を受け取っておくことをおすすめしています。

歯の番号の呼び方が日本と違うと聞きました。

韓国の歯科では、歯の位置を2桁の数字で表すFDI方式が一般的に使われます。日本で多い「右上6番」のような呼び方とは表記が異なるため、説明を受けるときは通訳と一緒に部位を確認すると安心です。

歯の気になることを、まずお聞かせください

治療の希望と滞在できる日数をうかがい、受診の進め方を日本語でご案内します。